新潟県新潟市の「湊稲荷神社(みなといなりじんじゃ)」のオリジナル御朱印帳や御朱印、見どころをご紹介します!
湊稲荷神社の狛犬は、日本で唯一、回転式の台座を回して向きを変えることができるんです!
新潟の遊女たちは、この狛犬でとある願掛けを行なっていました。
湊稲荷神社にはどんな歴史があるのでしょうか?(*⁰▿⁰*)
湊稲荷神社の御朱印と御朱印帳
湊稲荷神社の御朱印
湊稲荷神社でいただけるスタンダードな御朱印には「願掛けこま犬」の文字が入っています♩
- 初穂料:400円
他にも、神社名が金色で描かれた金の御朱印(初穂料500円)や
見開きの金の御朱印(初穂料600円)もいただけます!
湊稲荷神社の御朱印帳
湊稲荷神社の御朱印帳は、願掛けこま犬2体が向き合って並んでいるデザインです!
白地に金色がよく映えて、一目見てすぐにおしゃれ!可愛い!と思いました(*´꒳`*)
白の他に、色違いで赤、青のタイプもあります!
- 初穂料:1400円
木製に金の箔押しで願掛けこま犬がプリントされているものもありました!(初穂料1700円)
湊稲荷神社で御朱印と御朱印帳がいただける時間
湊稲荷神社は拝殿すぐ横にある、授与所でいただけます!
- 御朱印授与時間:午前9時〜午後5時
新潟県にある神社とお寺で、私がこれまでいただいた御朱印帳を一挙にまとめました!実は新潟県は日本一神社数が多い県です。広いので回るのが大変ですが、行きたい寺社が尽きなくて何度行っても飽きません(*´꒳`*)お気に入りの[…]
湊稲荷神社の歴史と御祭神
湊稲荷神社の歴史
湊稲荷神社は享保元年の1716年に新潟の地に建てられました。
初代宮司さんは、元は山形・米沢で宮司を務めていましたが、新潟の地を開拓せよとの御神託を受けて移ってこられたそうです。
湊稲荷神社の御祭神とご利益
- 宇賀之御魂神(うかのみたまのかみ)
- 大国主命(おおくにぬしのみこと)
- 大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)…天鈿女命とも呼ばれます。天の岩戸伝説で舞を踊ったことから、舞踊・芸能の神様として有名です!
- 保食神(うけもちのかみ)…名前の通り、食物を司る神様です
- 太田神(おおたのかみ)…五穀豊穣の神様で、土地の地主神です。
昔は、新潟港に入る船は湊稲荷神社の森を目印にしていたため、海運業者からも厚く信仰されています。
新潟は日本の海運の拠点として栄え、なんと1870年代後半には人口が日本で一番多い都市でした。
海上の無事を願う船乗りやその家族、商人が、それぞれの願い事を胸に、この湊稲荷神社へお参りしたんだろうなと思います!
湊稲荷神社ってどんなところ?
遊女が悪天候を願って回した願掛けこま犬
新潟港が日本の海運の拠点として栄えた当時は、新潟の花柳街も船乗りたちの出入りで大変賑わっていました。
しかし、港から港へ、荷を運ぶために移っていくのが船乗りの仕事。
遊女が素敵な船乗りの男性に出会えたとしても、すぐにお別れがやってきてしまいます。
そこで遊女たちは密かに、「西風で港が荒れて船が出港できないように」と港稲荷神社のこま犬を回して西の方角に頭を向けて願掛けを行うようになりました。
船乗りたちが海上安全を願う一方で、遊女たちは悪天を祈っていたなんて、可笑しいですよね!
神様もどっちの願いを聞き入れるべきか、相当悩んだと思います_(:3 」∠)_
現在の願掛けこま犬は3代目で、もちろん回すことができます!
女性は左側の、男性は右側のこま犬を、願いを思い浮かべながら回して祈願しましょう♩
旦那の夜遊びを防ぐ!ぐるぐる巻きの足止めキツネさま
ご覧ください、足をぐるぐる巻きにされて「へへっ…」と苦笑いを浮かべているようなキツネの姿を。
なぜこうなっているのかというと、おみくじを結ぶのにちょうどよかったからではなく
旦那の夜遊びを防ぎたい女性たちの「足止め祈願」が理由です!
キツネ様を旦那に見立てて、足を縛ってお祈りしたそうです。
花柳街があったことですし、奥さんの目を偲んで通い詰める男性もたくさんいたのかもしれません°(゜^o^゜)°。
稲荷神社で神様のお遣いであるキツネを縛るとは、旦那への怒りを爆発させた妻はいつの時代も大胆不敵です!
授与所でいただける麻ひもに願いを書いて、キツネ様の足に縛ります。
この足止めキツネ様は拝殿の前にいますので、女性の皆さんは、彼氏や旦那さんに気づかれないようにそっとお祈りしましょう!
手水舎の像の彫刻が細やかで可愛い!
手水舎には左右一対の像の彫刻が施されています。
派手ではないですが、とても細やかで像の表情もなんだか楽しげで可愛いんです!
耳の垂れ具合とか、口周りとか、本物の像に似ている気がします。
作者は像を実際に見たことがあったのでしょうか?
越後のミケランジェロとも呼ばれる彫刻の名匠・石川雲蝶の弟子の作だと言われています。
手を清める際は、ぜひ上を見上げて像をご覧ください!
手水舎の裏にある神池では、人形を使った厄落としや水占いもできます♩
港稲荷神社の基本情報とアクセス
港稲荷神社の基本情報
- 住所:〒951-8018 新潟県新潟市中央区稲荷町3482
- 電話番号:025-222-6549
- 拝観料:無料
- 駐車場:あり
- 御朱印授与時間:午前9時〜午後5時
- 拝観所要時間:約20分
港稲荷神社へのアクセス
◎お車の場合
国道8号・国道17号新潟バイパス 桜木ICから約15分
新潟駅から約10分
◎電車・バスの場合
JR上越新幹線・信越本線「新潟」駅からバス
①柳都大橋線 柳都大橋経由 入船営業所行き 「稲荷町」下車 徒歩3分
②新潟市観光循環バス 朱鷺メッセ先回り 「歴史博物館前」下車 徒歩3分
おわりに
明治時代には日本一の人口を誇る港街として栄えた新潟で、船乗りたちからも厚く信仰されてきた港稲荷神社。
海の男たちのための神社かと思いきや、意外にも女性の願掛けが今でも残っていて、男女問わずこの地域の人たちから本当に親しまれていた神社なんだな〜と思いました!
ぐるぐる回転するこま犬も、足を縛られたキツネも、にやけた像もいて、なんだかほっこりした気持ちにさせてくれる素敵な神社でした♡
オリジナル御朱印帳もとても可愛いので、お参りの際はぜひお手にとってご覧ください♩
お読みいただきありがとうございました!