戦国武将ファンでなくても、上杉謙信を知らない人はいませんよね!
上越市の「春日山神社(かすがやまじんじゃ)」は、上杉謙信の居城・春日山城跡に建っています。
御祭神はもちろん、上杉謙信!
春日山神社は、ここでしかいただけない御朱印や御朱印帳はもちろん、春日城跡の探索も魅力の一つです。
観光やデートでも楽しめる春日山神社について、知っていると10倍楽しめる情報をご紹介します(*´◒`*)
春日山神社の御朱印と御朱印帳
春日山神社の御朱印
春日山神社では、上杉謙信の家紋「竹に飛び雀」の印に、謙信が格別の信仰を寄せた「毘沙門天」の”毘”が押された、謙信尽の御朱印がいただけます。
毘沙門天は、インドの神様が元になった、仏教の戦いの神様です。
上杉謙信は自らを毘沙門天の生まれ変わりと信じ、軍旗に”毘”の字を掲げて、戦に挑み、数々の勝利を手にします。
また、他の武将たちからも毘沙門天の化身だと恐れられるほどの猛者でした。
御朱印には、そんな謙信の強さと精神力が詰まっていることと思います。
何かに立ち向かう強さが欲しい方は、春日山神社の御朱印で謙信のパワーを分けてもらいましょう!
- 初穂料:300円
春日山神社の御朱印帳
春日山神社の御朱印帳には、上杉謙信が厚く信仰した毘沙門天の”毘”が大きく描かれています。
荒々しい戦いの神というイメージに反して、花柄とピンクの優しいデザインの御朱印帳です。
裏面には、謙信が春日山城の毘沙門堂に祀った毘沙門天像の姿が。
毘沙門天像は、今も春日山城跡に建つ毘沙門堂に祀られています。
武力による争いがなくなった今、刀の音も聞こえなくなった静かな城跡で、謙信と共に戦った日々を思い出しているのかもしれません。
- 初穂料:2,000円(御朱印代別)
春日山神社で御朱印と御朱印帳がいただける時間
春日山神社の御朱印や御朱印帳は、こちらの売店でいただけます。
ご神職が不在の場合は、書き置きの御朱印に売り子さんが日付を入れてくれます。
御朱印の他に、Tシャツやキーホルダーなど、史跡に欠かせない記念のお土産が数多く並んでいます。
私は参拝の記念に、趣味で集めている手拭いを買いました♩
- 御朱印授与時間:午前9時30分〜午後4時30分
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春日山神社の御祭神と歴史
春日山神社の御祭神とご利益
春日山神社の御祭神は、上杉謙信です。
謙信は、戦国武将の中でも特に戦に強く、軍神として恐れられました。
一方で、ライバル・武田信玄が今川氏真の策略で塩を得られずに窮地に陥った時は塩を贈り、信仰のある武将に助けを求められたら真っ先に戦に駆り出すなど、義の厚い人でもありました。
また、謙信はこれまで争い続きだった越後を統一し、越後国を発展に導きます。
謙信の死後も、それらの功徳を讃え崇敬する人々は多く、明治5年(1872年)に山形県米沢市の上杉神社に神様として祀られました。
戦における戦略に秀でているだけでなく、和歌にも造詣が深く、意外にも源氏物語などの恋愛物語を好んだそうです!
謙信は、生涯を戦に捧げ、妻を持ちませんでした。
こうと決めたら一切揺るがない強い気力と信念を持ちながらも、感情豊かでロマンティックな、人間として本当に素晴らしい人だったのだと思います。
春日山神社には、謙信の真っ直ぐな強い意志が今も残るような、凛とした空気が流れていました。
どこか優しくもあり、美しい景色が参拝者を癒してくれるようでもありました。
心が疲れてしまった方や、悩みや勝負事に立ち向かう勇気が欲しい方には、特におすすめの神社です!
春日山神社の歴史
春日山神社の創建は比較的新しく、明治34年(1901年)に旧高田藩士・小川澄晴によって建てられました。
(高田藩は、上越市の高田城を中心として一帯を領地にしていた藩で、明治維新後まで続きました。)
山形県米沢市の上杉神社より、上杉謙信の分霊を勧請して祀っています。
澄晴は、上杉謙信を熱心に崇敬しており、明治20年(1887年)に春日山神社創建を発案します。
その後十数年にわたって奔走し、日本近代郵便の父・前島密らの援助を受け、春日山神社創建を実現しました。
小川澄晴の息子は、「日本のアンデルセン」とも呼ばれた童話作家・小川未明です。
春日山神社の境内には、小川未明の詩を刻んだ石碑が建っています。
春日山神社ってどんなところ?
豊かな自然に囲まれた春日山神社の境内
春日山神社は、標高189mある春日山の中腹に建っています。
かつてここに建っていた春日山城は、春日山の地の利を生かした天然の要塞を持ち、日本五大山城の一つと言われました。
春日山神社境内まで続く階段の両脇には、木々が緑の壁のようにそびえています。
階段は、地元の方のいい運動コースになっているようで、ランニングの装いをしたお父さんやマダムが軽やかな足取りでひょいひょい登っていきました。
それに比べ、体力の無さには自信ありの私と旦那氏は、階段上の鳥居に着く頃にはゼエゼエ息が上がり会話不能の有り様です_:(´ཀ`」 ∠):
境内もこの通り木々に囲まれ、木の匂いがする瑞々しい空気が、階段で疲れた身体を通り抜けます。
私が伺ったのは11月だったので、葉がまばらに色づき始めていました。
11月下旬ごろの紅葉シーズンは、かなり綺麗だと思います!
上杉謙信も信仰した稲荷大神を祀る「北海稲荷神社」
春日山神社社殿の隣には、上杉謙信も崇敬していた稲荷大神を祀る北海稲荷神社があります。
春日山神社を志した小川澄晴は、神社創建の暁には、稲荷大神を祀る祠を建てることを誓いました。
しかし、春日山神社創建の大事業を成し遂げた小川澄晴は、その誓いをすっかり忘れていました。
ある夜、稲荷大神は新潟県央・蒲原に住む女性の夢に現れ、「祠を建てる約束を果たせと小川澄晴に伝えてくれ!」と言います。
それを聞いて驚き慌てた小川澄晴は、春日山神社境内に祠を建て、稲荷大神を祀りました。
うっかりエピソードに、何だか親しみを感じる北海稲荷神社。
濃い緑に囲まれた、鮮やかな朱色の社は、小さいながらも存在感がありました!
春日山城跡までの山道はちょっとしたハイキング気分で楽しもう!
春日山城跡は、春日山神社よりもう少し上に登ったところにあります。
時間でいうと約10分くらい、神社奥から伸びる山道を、自然の景色を楽しみながら進みましょう٩( ᐛ )و
傾斜自体は緩やかですが、階段なのか木の根なのかわからない場所もあります。
足の悪い方や、高齢のおじいちゃんおばあちゃんは、大変かも…。
道の途中で、テンが目の前をぴょんぴょこ横切って行ったり、聞き慣れない鳥がけたたましく鳴いていたり。
ちょっとしたハイキング気分を味わえました!
上杉謙信が自らに重ねた毘沙門天像を祀る「毘沙門堂」
山道を登っていくと、次第に視界が開けていき、木造の「毘沙門堂」が現れます。
この中には、上杉謙信が深く崇敬した毘沙門天像がご本尊として祀られています。
現在の毘沙門堂は再建されたものですが、上杉謙信はここで毘沙門天像に向かい、読経を欠かしませんでした。
戦の前は数日籠もって戦略を練ることもあり、謙信にとって心の拠り所だったことでしょう。
この毘沙門天像は「泥足毘沙門天」とも呼ばれています。
戦から戻った謙信が毘沙門堂に来てみると、泥のついた足跡が毘沙門天像まで続いていたそうです!
毘沙門天は、いつも上杉謙信とともに戦い、勝利に導いてきたのかもしれません。
毘沙門堂のすぐ横に、上杉謙信が祈りを捧げたかつての毘沙門堂跡があります。
ここで上杉謙信が生きていたことを思うと、「頑張ろう!」と気持ちが奮い立つような不思議な活力が湧いてきます!
春日山城 天守跡からの絶景!上杉謙信も眺めたパノラマ景色
春日山城跡の中でも標高が高いところにある本丸跡からは、日本海と上越市街が一望できます。
海に、街に、山に、川。
上杉謙信がこの地で手にした全てを凝縮したような、絶景でした!
写真だと伝わらないのが悔やまれるほど綺麗で、いつまでも見ていられそうでした。
一方、天守跡からは焼山や妙高山が遠くに見えます!
11月なので山には雪が積もっている頃ですが、ここからは見えませんでした。
目の前に広がる山、山、山!
何も空を遮るものがなくて、地球がものすごく広く感じました。
体の隅々まで気持ち良くて、これは紛れもなくパワースポットだなと思える場所でした。
春日山神社に来たら、春日山城からの景色を見ない手はありません!
ぜひ、謙信が眺めた絶景をご自身の目で確かめてみてください。
神社参拝から城跡から下りるまで計1時間くらいかかるので、飲み物と糖分補給おやつは持って行くといいと思います!
春日山神社の基本情報とアクセス
春日山神社の基本情報
- 住所:〒943-0802 新潟県上越市大字大豆1743
- 電話番号:025-525-2010
- 拝観料:無料
- 駐車場:あり
- 御朱印授与時間:午前9時30分〜午後4時30分
- 拝観所要時間:約1時間
春日山神社へのアクセス
◎お車の場合
北陸自動車道「上越IC」下車 約15分
◎電車・バスの場合
トキ鉄・妙高はねうまライン「春日山」駅からタクシー10分
または徒歩約40分
おわりに
春日山神社の御朱印や御朱印帳、見どころをご紹介しました!
階段や山道は歩くのが少し大変ですが、歴史に触れ、貴重なものを見ることができます。
頑張って登った先には素晴らしい景色も!
神社、歴史好きの方でなくても楽しめる場所なので、観光やデートにもおすすめです♡
読んでくださった方々の胸の内に、春日山神社への興味が芽生えていたら嬉しいです(*゚▽゚*)
最後までお読みいただきありがとうございました!