善寳寺の御朱印帳と御朱印!不思議な龍神伝説や人面魚の正体も【山形】

山形県鶴岡市の善寳寺(ぜんぽうじ)には、いくつかの龍神伝説が伝わっています。

海運の盛んな城下町として栄えた鶴岡で、海上安全の守り神として船乗りや漁師たちからの信仰を集めてきた善寳寺。

境内には威厳たっぷりな五重塔や山門、お堂が並び、池には人面魚が出るという噂もあり、見どころ盛りだくさん!

今回は、善寳寺のシンプルでかっこいい御朱印帳や見どころ、歴史をご紹介します(^人^)

 

善寳寺の御朱印と御朱印帳

善寳寺の御朱印

善寳寺の御朱印

こちらは、2019年にいただいた善寳寺の通常御朱印です。

2020年8月現在、善寳寺でいただける御朱印は以下の2種があります。

  • 通常御朱印(初穂料:500円)…鯉&人面魚のスタンプ入り
  • 見開き御朱印(初穂料:1,000円)…龍王龍女&龍頭観音のアート御朱印

見開きの御朱印には、優しそうな龍神様と龍頭観音様のイラストが描かれています!

郵送対応もしていただけるので、気になる方は善寳寺公式HPからお申し込みください(*´꒳`*)

 

善寳寺の御朱印帳

善宝寺の御朱印帳(山形)

善寳寺の御朱印帳は、善法寺を包む豊かな自然のような、綺麗な緑色のシンプルなデザインです。

表面のマークは、龍神様を表しているそうです。

サイズは、お寺の御朱印めぐりにぴったりな大判サイズです!

  • 初穂料:1,200円

 

善寳寺で御朱印と御朱印帳がいただける時間

善寳寺

善寳寺の御朱印帳や御朱印は、本堂入り口横の授与所でいただけます。

  • 御朱印授与時間:午前8時〜午後4時

鶴岡・酒田市の「手ぬぐいスタンプ帳」のスタンプも、授与所に設置されています!

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庭月観音の御朱印帳(山形)

 

善寳寺の歴史と御本尊

善寳寺の歴史

善寳寺

平安時代中期の951年、天台宗の僧・妙達上人が善寳寺の前身である「龍華寺」を開きました。

鎌倉時代初期の1309年の頃には、龍華寺はなくなっていたようですが、曹洞宗総持寺の第2世・峨山韶碩禅師が巡錫のために訪れ、龍華寺跡で曹洞宗の教えを説いたそうです。

その後1447年に、峨山韶碩禅師の子孫で、同じく曹洞宗の僧・太年浄椿禅師が龍華寺を再興。

この時、寺の名前も「善寳寺」と改められました。

現在も曹洞宗に属し、妙厳寺・最乗寺とともに《曹洞宗三大祈祷所》の一つです。

 

善寳寺の御本尊とご利益

善寳寺

善寳寺の御本尊は、薬師如来です。

薬師如来は、病気治癒や健康長寿のご利益で知られています。

善寳寺は、古くから伝わる龍神信仰の印象が強いので、御本尊は薬師如来と聞くと「え!そうなんだ!」と意外な感じもしますよね(*´◒`*)

龍神様は、水や自然を司る神様と言われています。

海上安全の神様として、船乗りや漁師たちから特に厚い崇敬を受けてきました。

善寳寺の授与所には、大漁旗お守りもあります。(大漁旗のお守りなんて初めて見ました!)

善寳寺

龍神様は、本堂・感應殿の裏にある龍王殿に祀られています。

本堂とはまた違った、威厳のある雰囲気で、パワースポット特有の不思議な空気に満ちていました!

海上安全、厄難・厄災除け、病気平癒、健康長寿、心願成就

 

善寳寺ってどんなところ?

善寳寺の龍神伝説と、龍神の眠る「貝喰池」

善寳寺

(画像引用:つるおか観光ナビ 善寳寺紹介ページ

善寳寺に伝わる龍神伝説は、善寳寺の前身、龍華寺の頃に遡ります。

龍華寺を開いた妙達上人の前に龍が現れ、「訳あって龍になってしまい、法華経のご利益を受けたい」と言いました。

妙達上人が法華経を誦むと、龍は池に消えていったそうで、その池というのが善寳寺境内の「貝喰池」です。

時は下って鎌倉時代、巡錫に訪れた峨山韶碩禅師が坐禅をしているところに、再び龍が現れます。

峨山韶碩禅師が三帰戒(仏・法・僧に帰依し、仏教の教えを守るという誓い。三帰依文を唱える)を龍に授けると、龍は再び貝喰池に消えました。

1447年に太年浄椿禅師によって善寳寺が開かれると、太年浄椿禅師の前に2匹の龍が現れ、戒脈伝授を乞いました。

そして、八大龍王の一人と龍女と名乗った龍たちは、「未来永劫この寺を守り、私に祈願する者がいれば願いを叶えよう」と告げ、貝喰池に帰りました。

境内に龍王殿、貝喰池には龍神堂が建てられ、龍神様が祀られています。

 

大きな五重塔や門には緻密な彫刻がいっぱい!

善寳寺には、高さ38mの五重塔や、総門、山門など大きな建物が並んでいます。(いずれも国の有形文化財)

特に、五重塔は遠くに下がらないと全体が写真に収まらないほど!

大きさを見ただけでも感動を思えるほど、堂々とした立ち姿ですが、ぜひ「彫刻」にも注目してみてください。

十二支や生き物、故事などバラエティに富んだ、細やかな彫刻が、ぐるりと施されています。

善寳寺

五重塔と総門には、十二支が彫られているので、ぜひご自身の干支を探してみてください!

戦時中に、総門の十二支のうち、「酉」が盗まれてしまったそうで、今も酉だけ欠けています。

また、山門の円柱の獅子は兄弟が競って作ったもので、正面が兄、背面は弟の作だそうです!

 

亡き親の顔に会える五百羅漢堂

善寳寺

善寳寺にある五百羅漢堂は、1855年に建てられました。

まだ写真がない頃は、五百羅漢堂に祀られている500体の尊像の中から、亡くなった人の顔に似た像を見つけ、手を合わせたそうです。

現在は、中に入ることはできませんが、正面の扉から中を見ることができます。

祖母に似た顔を探そうと思ったら、どれも似ているように見えて、見守られているのなあ〜と心があたたまりました(*´꒳`*)

ぜひ、大切な方に似ている像を探してみてください!

 

平成2年に一大ブームを巻き起こした人面魚の正体とは!?

善寳寺

平成2年に「善寳寺に人面魚が現れる」と話題になり、善寳寺にはかつてないほどの観光客が押し寄せました。

画像でネタバレしていますが、世間を騒がせた人面魚の正体とは、なんとでした!

貝喰池に、模様や色合いが人の顔に見える、なんともブチャ可愛な鯉がいたそうです。

今もいるとか、いないとか…。

私は見つけられませんでしたが、探してみてくださいね〜♩

 

御朱印好きにおすすめな「スタンプ手ぬぐい帳」

善寳寺

鶴岡・酒田市周遊記念の「手ぬぐいスタンプ帳」。

これは本当に、憎いほど御朱印コレクターの心をくすぐる素敵なアイディア手ぬぐいなんです!

鶴岡・酒田市の名所に設置されているスタンプを、ペタペタッと好きなように押して、オリジナルデザインの手ぬぐいを作るというもの。

手ぬぐい(1,200円)は、スタンプ設置箇所や市内の旅館で購入できます。

本のように糸で綴じられているのが、また御朱印帳っぽい!

もちろん、完成したら糸を切って、飾ったり使ったりできます◎

善寳寺

スタンプは水に濡れても大丈夫みたいなので、ご安心ください♡

善寳寺のスタンプは龍で、手ぬぐいには五重塔がプリントされています。

鶴岡市の出羽三山神社にもスタンプがあるので、合わせて行ける方はぜひ〜!

 

善寳寺の基本情報とアクセス

善寳寺

善寳寺の基本情報

  • 住所:〒997-1117 山形県鶴岡市下川字関根100
  • 電話番号:0235-33-3303
  • 拝観料:無料
  • 駐車場:あり
  • 御朱印授与時間:午前8時〜午後4時
  • 拝観所要時間:約1時間

 

善寳寺へのアクセス

◎お車の場合

山形自動車道「鶴岡IC」下車 約10分

◎電車・バスの場合

JR羽越本線「鶴岡」駅からバス約35分 → 「善寳寺」下車

 

おわりに

善寳寺の御朱印帳や御朱印、見どころをご紹介しました!

38mの五重塔など、有名なお寺に引けを取らないほどの伽藍が並び、不思議な龍神伝説や、世間を賑わせた人面魚、細やかな彫刻など、見どころ盛り沢山の素敵なお寺です。

ぜひ鶴岡市に行った際は、善寳寺にもお参りください(*゚▽゚*)

最後までお読みいただきありがとうございました♡

善寳寺MV
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