福島県白河市にある「南湖神社(なんこじんじゃ)」は、白河藩3代藩主で江戸幕府の老中としても活躍した松平定信を御祭神に祀っている神社です。
2024年に発行される新一万円札の肖像や、2021年の大河ドラマで注目を集める渋沢栄一にもゆかりがある南湖神社。
可愛いオリジナル御朱印帳もいただきました!
今回は、地元の方からも親しまれている南湖神社をご紹介します∩^ω^∩
南湖神社の御朱印と御朱印帳
南湖神社の御朱印
南湖神社の御朱印はこちら。
南湖神社の神紋は、梅鉢紋と葵紋です。
御祭神・松平信定の松平家は菅原道真が遠い祖先で、梅の紋を家紋としています。
また徳川家の譜代大名で、葵紋を掲げることも許されていました。
御朱印にはその2つの紋と、彫刻のようなデザインが可愛い「南湖神社」のスタンプが押されています♩
御朱印は2種類あり、こちらの御朱印にはオリジナルしおりが付いてきます!
- シンプルなタイプ:初穂料300円
- こちらの御朱印:初穂料500円(オリジナルしおり付き)
南湖神社の御朱印帳
南湖神社の御朱印帳は、南湖神社の春と秋をイメージしたデザインです。
境内には、松平定信が南湖(南湖公園内にある湖)を作った際に植えたと言われる桜の木「楽翁桜」があります。
南湖神社をはじめ、南湖公園にはカエデの木がたくさん並んでいて、秋には見事な紅葉が見られます。
湖面に映る赤い葉は、とても綺麗!
南湖神社への参拝は春と秋が特にオススメです♡
ぜひこの御朱印帳も合わせていただいてください!
- 初穂料:2000円(御朱印込み、オリジナルしおり付き)
南湖神社で御朱印と御朱印帳がいただける時間
御朱印と御朱印帳は、こちらの授与所でいただけます。
- 御朱印授与時間:午前9時〜午後4時
福島県にある神社とお寺で、私がこれまでいただいた御朱印帳を一挙にまとめました!会津藩が好きなので、ゆかりの地巡りにかまけて、寺社巡りがおろそかになりがちです。まだまだ行きたい寺社がたくさんあるので、これから徐々に増やしていき[…]
南湖神社の歴史と御祭神
南湖神社の歴史
南湖神社の御祭神は白河藩3代藩主・松平定信です。
江戸時代中期の1782年〜1788年に、近代日本で最大の飢饉と言われる「天明の大飢饉」が起き、人々は飢えに苦しんでいました。
定信が藩主に就任した当時、白河藩も飢饉の最中にありました。
定信は、江戸から食料を大量に買い、人々に配り、死者を出すことなく飢饉を乗り越えます。
また、日本最古の公園として南湖を造って庶民に開放し、名君として讃えられました。
その実績が評価され、江戸幕府の老中にも抜擢され、幕府の再建を目指して寛政の改革も行います。
白河の人たちの信定を讃える声によって、南湖神社は大正9年に設立が許可され、大正11年6月11日に創建されました。
南湖を作る際に、定信が植えたと言われる「楽翁桜」は、南湖神社の境内で今も訪れる人たちを優しく迎えてくれます!
南湖神社の入り口には、松平定信の像もあります♩
明治〜大正に日本の経済を牽引した実業家・渋沢栄一は、定信を崇敬していて、南湖神社設立の際は総裁に就任し、資金集めに尽力しました。
渋沢栄一は2021年の大河ドラマとして注目を集めているので、今後渋沢栄一ゆかりの地として、南湖神社を訪れる人が増えるかもしれませんね!
南湖神社の御祭神とご利益
- 松平定信公
松平定信は飢饉をしのぎ、白河の人々を救ったことから、厄除けや開運のご利益があるとされています!
また、生前は男女の婚姻を取り持ったことから縁結び、学業に長けていたことから学業成就のご利益もあります。
遠い祖先に菅原道真を持つため、受験シーズンは合格祈願の学生や親御さんの参拝が後を絶たないそうです!
南湖神社ってどんなところ?
歩くだけで心が穏やかになる、静かで緑豊かな境内
南湖神社は、南湖公園の中に位置しており、正面には南湖が広がっています。
日本庭園の翠楽苑(すいらくえん)も隣接しています。
湖に庭園にたくさんの緑。前方、後方、横、どこを見ても自然の美しさを感じることができます!
境内の中も、木がアーチのように並び、季節によっていろんな表情を見せます。
凛とした澄んだ空気が満ちていて、深呼吸をするだけで、体から悪いものがすう〜っと出て行くような感じがします!
私が参拝した日は曇りだったので、写真が暗くて綺麗さが伝わり難いのが残念(´-`).。oO
参道をゆっくり歩いて拝殿に着く頃には、日頃のストレスが浄化されて、心が軽くなります。
スッキリ清らかな心で神様にご挨拶できます(^人^)♩
樹齢200年超!松平定信が植えた楽翁桜
松平定信が南湖をつくる際に、手ずから植えたと言われている「楽翁桜」。
参道の中にどっしりと立ち、大きく枝を広げて強い存在感を放っています!
定信は隠居後に「楽翁」と号したことから、楽翁桜と名付けられました。
南湖神社創建の際には、楽翁桜が参道の真ん中に位置するように建てられたそうです。
(引用:南湖神社 公式HP)
開花時期の4月上旬〜5月上旬にかけて、楽翁桜祭が行われ、満開の桜を目当てにたくさんの人が訪れます。
枝が大きく広がって、いっぱいに花をつける姿はとても綺麗で、夜にはライトアップも!
松平定信も度々訪れた茶室・松風亭蘿月庵
松平定信は、江戸時代を代表する茶人でもありました。
この蘿月庵(らげつあん)は白河藩の重臣が、松平定信からもらった茶室図面を元に建てたものです。
定信本人も何度も訪れ、茶会を催したそうです。
蘿月庵は、大正12年に南湖神社に移築されましたが、原型をよく残しており、白河市と福島県の重要文化財に指定されています。
東日本大震災で被害を受け、拝観を中止していましたが、修復ののち2012年から拝観を再開しています。
中に入るには、拝観料が必要です!
蘿月庵の隣には、南湖神社創建に貢献した渋沢栄一を讃える石碑が建っているので、そちらもぜひご覧ください!
南湖神社の基本情報とアクセス
南湖神社の基本情報
- 住所:〒961-0811 福島県白河市菅生館2
- 電話番号:0248-23-3015
- 拝観料:無料
- 駐車場:あり
- 御朱印授与時間:午前9時〜午後4時
- 拝観所要時間:約20分
南湖神社へのアクセス
◎お車の場合
東北自動車道「白河IC」下車 約10分
◎電車・バスの場合
JR東北新幹線・東北本線「新白河」駅から
タクシー約5分
市内循環バス こみねっと「南湖東口」下車 徒歩約5分
おわりに
地元の人の声で創建され、今も変わらず親しまれている南湖神社をご紹介しました。
松平定信が、白河でどれほど愛されているかがわかる、素敵な神社でした。
祖父との神社巡りで訪れましたが、祖父も大満足の、穏やかで自然が美しい南湖神社。
桜か紅葉シーズンが特にオススメですが、冬の境内や南湖、庭園も素敵だと思います(*´◒`*)
オリジナル御朱印帳も可愛いので、参拝の際はぜひお納めくださいね♩
最後までお読みいただきありがとうございました!
福島県にある神社とお寺で、私がこれまでいただいた御朱印帳を一挙にまとめました!会津藩が好きなので、ゆかりの地巡りにかまけて、寺社巡りがおろそかになりがちです。まだまだ行きたい寺社がたくさんあるので、これから徐々に増やしていき[…]