神奈川県小田原市の名所といえば、やっぱり小田原城!
小田原城の敷地内に建つ「報徳二宮神社(ほうとくにのみやじんじゃ)」は、誰もが学校で一度は目にした・耳にしたことがある二宮金次郎(尊徳)を祀る神社です。
御朱印帳は、堅実で真面目な金次郎のイメージに反して(!?)おしゃれで可愛いデザインでした!
境内には、ちょっとしたカフェやショップもあり、小田原城散策&参拝後のひと休みにもおすすめです♡
そんな報徳二宮神社の御朱印帳や見どころ、歴史をご紹介します♩
報徳二宮神社の御朱印と御朱印帳
報徳二宮神社の御朱印
報徳二宮神社でいただける御朱印はこちら。
「小田原城内鎮座」と書かれた御朱印は、報徳二宮神社ならではですね!
御朱印はこちらの一種類のみでした。
金次郎像のスタンプが押された御朱印とかあったら、人気出そうですよね(*´꒳`*)
- 初穂料:お気持ち(300円ほどを納めるのが一般的です)
報徳二宮神社の御朱印帳
報徳二宮神社の御朱印帳は、アイコン風のイラストがいくつも並んだおしゃれなデザインです!
ひとつひとつのモチーフを「これなんだろう?」と考えながら見ていくのも楽しいです♩
色はこちらの青と、赤がありました。
御朱印帳は、御朱印がいただける社務所ではなく、境内のきんじろうカフェで売られています。
ぜひ現地で実際に手に取って見てみてください!
- 初穂料:2,200円
報徳二宮神社で御朱印と御朱印帳がいただける時間
報徳二宮神社で、御朱印がいただける場所は社務所で、御朱印授与時間は午前9時〜午後4時30分。
御朱印帳がいただける場所はきんじろうカフェで、営業時間は(平日)午前11時〜午後4時、(土日祝)午前10時〜午後4時です。
御朱印と御朱印帳の授与場所と時間が異なりますのでご注意ください!
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報徳二宮神社の御祭神と歴史
報徳二宮神社の御祭神
二宮金次郎(尊徳)が勉強熱心なのは知っているけど、具体的に何をしたかは知らない人の方が多いのではないでしょうか?
薪を背負って働きながらも、本を読んで勉強したのが後世に伝わるほど超褒められただけの人ではありません。
報徳二宮神社の御祭神・二宮尊徳は、江戸時代後期に活躍した農政家です。
尊徳は、小田原で百姓家の長男として生まれました。
百姓といっても結構裕福なお家でしたが、父の散財や酒匂川のたびたびの氾濫で家は貧窮してしまいます。
さらに追い討ちのように両親は他界、14歳の若さで家計を支えるため朝から晩まで働き通すという、漫画や小説のように壮絶な少年時代を過ごしました。
家の再興のために、働きながらも熱心に勉強していた様子が、お馴染みのあの姿。
田畑を開墾して収穫を増やし、得たお金で土地を買い戻してさらに収入を増やし、見事に家を再興します!
農業経営でメキメキと頭角を表し始めた尊徳は、小田原藩からも財政指南を頼まれるようになります。
各地の農村事業の指揮を執り、小田原の地に限らず600以上もの農村の人の暮らしを豊かに変えました。
尊徳の農政・財政施策は「報徳仕法」と呼ばれ、以降の起業家や経済人のお手本にもなりました。
生前のエピソードを聞くだけで、どんな大業も地道な努力から!と背筋がピンと伸びる思いがします。
報徳二宮神社の歴史
報徳二宮神社は明治27年(1894年)4月15日に創建されました。
御祭神の二宮尊徳は1856年に亡くなり、尊徳の意志を継いだ弟子たちによって、神社創建が進められたそうです。
尊徳が生まれ、生家の再興のために尽くした小田原の地で、それもお城の横で、
参拝者の声を聞きながら、神様として穏やかに過ごしていることでしょう(^人^)
報徳二宮神社ってどんなところ?
小学校に必ずあったアレ!「二宮金次郎像」
二宮金次郎といえば、思い浮かぶのはやっぱりこれですよね!
薪を背負って本を読む「金次郎像」!
ランドセルを背負って教科書を手に、この姿を友達と真似した記憶があるような、ないような。
報徳二宮神社にも、もちろん金次郎像がありました(*゚▽゚*)
こちらの金次郎像は、昭和天皇即位御大礼を記念して昭和3年に寄進されたもの。
同じ像1000体が、全国の小学校に贈られましたが、戦時の金属類回収令で供出され、残るはこの像1体のみだそうです。
さらに、境内にはこちらのシニアver.「二宮尊徳翁」も建っています!
薪は背負っておらず、指導者らしい精悍な表情ですが、本を持つ姿は相変わらず勤勉そうな尊徳翁。
気になる老後の毛量の様子は…、髷なのでよくわかりませんでした(´⊙ω⊙`)
この像は日本で10体しかないそうなので、参拝の際はぜひじっくりご覧くださいね!
尊徳ゆかりの米蔵の礎石が使われた社殿
天保の大飢饉の際、二宮尊徳は小田原藩から領民の救済を任じられます。
尊徳は小田原藩の米蔵から領民に米を配り、一人の餓死者も出すことなく飢饉を乗り越えました。
報徳二宮神社の社殿には、その尊徳ゆかりの米蔵の礎石が使われています!
(礎石…柱が直接地面に触れて湿気で劣化しないよう、柱と地面の間に配置される石)
礎石そのものを見ることはできませんが、歴史に触れたような気がして、往時への想像が膨らみます。
「城跡口鳥居」は伊勢神宮で使われていた木材を使用!
社殿の右の小道を進むと、小田原城へ続きます。
報徳二宮神社境内と城の境に建つ「城跡口鳥居」には、伊勢神宮の第62回式年遷宮(2013年)の際に下賜された木材が使われています。
伊勢神宮のパワーをたっぷり吸収した鳥居の向こうには緑が広がり、まるで異世界への入り口のよう。
鳥居をくぐるとあたり一面が緑に変わり、華やかな小田原城の雰囲気から一転、静かで落ち着いた空気に包まれます。
伊勢神宮がお好きな方は、ぜひぜひ通ってみてください!
おまけ:食われてしまいそうなほど元気すぎる鯉
報徳二宮神社は草木が丁寧に手入れされていて、神苑も参道も池も本当に綺麗です!
もし、参拝時気が向いたら、池を覗き込んでみてください。
鯉がめちゃくちゃ元気です!
食われる!と危機感を覚えるほど、大きな口を開けて見つめてきます。
たくさんの神社で鯉を見てきましたが、これほど勢いのあるおねだりは、初めてかもしれない。
鯉の一生懸命な様子が可愛くて、しばらく見ていても飽きませんでした!
鯉のエサは社務所で売っているそうなので、お子さん連れの方や生き物好きの方、ご興味があればやってみてください♩
報徳二宮神社の基本情報とアクセス
報徳二宮神社の基本情報
- 住所:〒250-0014 神奈川県小田原市城内8-10
- 電話番号:0465-22-2250
- 拝観料:無料
- 駐車場:あり
- 御朱印授与時間:午前9時〜午後4時30分
- 拝観所要時間:約30分
報徳二宮神社へのアクセス
◎お車の場合
西湘バイパス「小田原IC」または小田原厚木道路「荻窪IC」下車 約5分
◎電車・バスの場合
JR東海道本線、小田急線ほか「小田原」駅下車 徒歩約15分
おわりに
二宮金次郎(尊徳)を御祭神に祀る、報徳二宮神社をご紹介しました!
可愛い御朱印帳もいただけて、尊徳についてより深く知れて勉強にもなる、素敵な神社です。
小田原城を観光される際には、ぜひ報徳二宮神社へもお立ち寄りください(*´◒`*)
最後までお読みいただきありがとうございました♡