新潟県佐渡市の「長谷寺(ちょうこくじ)」は、佐渡で唯一、オリジナル御朱印帳がいただけるお寺です!
ウサギ観音や本物のウサギがいるので「ウサギ寺」、四季の花が鮮やかに境内を彩ることから「花の寺」とも呼ばれています。
広い境内の造りは奈良の長谷寺を模して造られていて、見どころ盛りだくさんの想像以上に素敵なお寺でした!
長谷寺の御朱印帳や見どころ、歴史をご紹介します♩
長谷寺(佐渡)の御朱印と御朱印帳
長谷寺(佐渡)の御朱印
長谷寺の御朱印はこちら。
御本尊が十一面観音立像ですので、「長谷観音」と書かれています。
この日はご住職が不在で奥様が対応してくださいました。
誤箇所には、十一面観音のシールを貼ってくださいました!珍しいのでむしろラッキー(*゚▽゚*)
また2019年3月から、金色のうさぎ観音の御影はんこが入った「うさぎ観音御朱印」もいただけます♩
- 志納料:300円
長谷寺(佐渡)の御朱印帳
長谷寺では、春〜秋にかけていつも何かしらの花が綺麗に咲いていて、その美しさは「花の寺」と称されるほど!
御朱印帳にはボタンとツツジ、そして境内で飼育されているウサギが描かれています♡
《お花》と《ウサギ》の、女性が好きなものランキング上位が組み合わされた素敵な御朱印帳です!
- 志納料:1,500円(御朱印代込み)
- サイズ:大判サイズ
長谷寺(佐渡)で御朱印と御朱印帳がいただける時間
長谷寺の御朱印や御朱印帳、お守りなどは、本堂に向かって右隣の庫裏でいただけます!
本堂に向かって右、道を進んでいくと「御朱印こちら」の目印があり、すぐ左手に入り口があります。
- 御朱印授与時間:午前8時30分〜午後5時
ご住職が不在で、奥様が対応してくださる場合もあります!
せっかく佐渡島に行って御朱印がいただけなかったら大ショックなので、事前に電話してご都合をお伺いするのがおすすめです。
私も前日に電話で確認をしたら、気さくで明るいご住職が「明日はいつでもOK〜!」と教えてくださいました٩( ᐛ )و
実際に伺ったら、ご住職はご不在でした!w
新潟県にある神社とお寺で、私がこれまでいただいた御朱印帳を一挙にまとめました!実は新潟県は日本一神社数が多い県です。広いので回るのが大変ですが、行きたい寺社が尽きなくて何度行っても飽きません(*´꒳`*)お気に入りの[…]
長谷寺(佐渡)の歴史と御本尊
長谷寺(佐渡)の歴史
佐渡の長谷寺(ちょうこくじ)の宗派は真言宗豊山派で、807年に弘法大師によって開かれました。
729年には行基菩薩がこの山で供養修業を行なったと伝わっています。
何か霊力のこもる場所だったのかもしれませんね!
御本尊の十一面観音立像3体は弘法大師の作で、重要文化財に指定されています!
長谷寺は佐渡八十八ヶ所霊場の第五十五番札所で、佐渡島内でも人気の観光スポットになっています。
境内の造りは、真言宗豊山派の総本山・奈良の長谷寺を模倣した造りになっています。
山の斜面に沿って続く登廊や石段が、確かに奈良の長谷寺に似てるかも!(奈良長谷寺を縮小してぎゅっと伽藍を集結させた感じ!)
佐渡島は、昔、罪人の流刑地としての役割を担っていました。
都から流されてきた公家や、室町時代の能楽師・世阿弥は、佐渡の長谷寺を見て、京都や奈良を懐かしんだそうです。
長谷寺の御本尊とご利益
- 木造十一面観音立像
弘法大師が手ずから彫ったと言われ、国の重要文化財に指定されています。
御本尊は昔から秘仏とされ、33年に一度ご開帳されます!
十一面観音は、頭に様々な表情の11の顔を乗せています。
時には慰め、笑いかけ、時には怒りの表情で人々の前に現れ、悩める人を導いてくれます。
頭の上の11の顔は、困っている人や苦しんでいる人を見つけられるように、それぞれ違う方向を向いています。
長谷寺(佐渡)ってどんなところ?
長谷寺のウサギ観音は「 不気味でかわいい」とSNSで話題に
長谷寺のウサギ観音は、ウサギが胸元を開いて観音さまが顔を覗かせている、シュールな見た目!
(ちょうど雪解け水の跡が「捕食後」みたいになってしまって、怖いストーリーを想像してしまいます)
マーライオンのような、世界に通用するモニュメントを目指し、観光客増加のきっかけにしたいとの願いを込めて作られました。
本当は、ウサギの目から赤いレーザーを出して、目を赤く光らせる予定でしたが、航空法の都合で断念したそうです°(゜^o^゜)°。
この姿や目からレーザー計画が「不気味でかわいい!」とSNSやテレビで大ウケ!
すっかり長谷寺の人気者です♩
なぜ「ウサギ観音」ができたのかというと…
長谷寺では、たくさんのウサギが草取り隊としてお務めに励んでいます!
様々な花が四季を通して美しく咲く「花の寺」の長谷寺では、草木や参拝客を配慮して除草剤を使いませんが、人の手で除草するには人員不足。
そこで、ウサギを放し飼いにして雑草を食べてもらうことにしたんだそうです!
私が伺ったのは冬なので、だいたいの子たちはケージでキャベツを貪っていました。
そしてなぜか仁王門の案内書がケージの前に!w
たまにぴょこっとウサギが出てきて、「エサないの?」という視線を向けてきます。
草がないからお仕事が暇なんでしょうか、つかず離れずの距離で私のウロウロしていて、とても可愛かったです…!
雪とウサギの組み合わせには、ついつい雪兎さんのことが思い浮かびます(*´꒳`*) ※カードキャプターさくら
無料で死の世界や人間の限界を体験できる!? 様々な体験コース
長谷寺では、ご住職ご指導のもと、仏教の世界や教えを楽しく学べる体験コースが人気です!
体験コースは30種類ほど様々あって、ほとんどのコースが無料で体験できます! ※一部有料
体験には事前に予約が必要ですが、なかなかできない体験ばかりなのでぜひこの機会に試してみてください。
人気の面白そうなコースをいくつかご紹介します♩
体験コースの詳細は、長谷寺公式HP 体験コース案内でご覧ください(=^x^=)
①棺桶の中で暗闇と死と向き合う。暗闇体験コース
暗闇体験コースには、4種類のコースがあります
10分間「お棺」に入って静寂の中で死と暗闇と向き合う、コース1が特に人気です!
他にも、暗闇の中でロウソクの灯りの中で法話を聴く「ロウソク法話」のコースなども楽しそう。
これが無料で本当にいいの!?と思うほど、興味深い体験ができます。(本当に無料なんですよ…拍手…)
②石の上に座禅をして人間の限界を体験!座禅体験コース
座禅体験コースは、初心者向け〜経験者向けまでの4コースがあり、特に面白いのがこの4コース目「石上座禅」です。
この石の上で座禅をすると、人間の限界が体験できるそうです!
1時間以上耐えることができたら、認定証と記念品が授与されます。
石を触ってみると硬くて冷たくて、冬は大変そうだと思いました。
あったかい時期の方がまだイージーかもしれません!
本堂の中にも楽しい展示やアイディアがいっぱい!
長谷寺の本堂は、大きな屋根の立派なお堂です。
お賽銭箱や由緒書は入り口に設置されていますが、外で終わらずに、ぜひ中に入ってゆっくりお堂の中を見学してください!
本堂の中には、新しいもの好きのご住職による、仏教の世界を楽しく学べる工夫がたくさん施されています!
長谷寺マスコットキャラクター「ねがえちゃん」
こちらは長谷寺のマスコットキャラクター「ねがえちゃん」。
長谷寺には身代わり地蔵や、願掛け大地蔵など、人々の願いを叶えてくれる地蔵がいくつも安置されています。
長谷寺の御本尊(秘仏)の特大パネル
長谷寺の御本尊「木造十一面観音立像3体」は秘仏で、33年に一度しかお目にかかれません。
が、本堂の中には特大パネルが設置されていて、秘仏を隅々まで眺めることができます(*゚▽゚*)
約370年前の佐渡最古の大絵馬
本堂の奥には、古そうな大絵馬が掛けられています。
この大絵馬は約370年前、江戸時代初期のもので、佐渡最古の大絵馬なんだそうです!
昔は、神様に馬を奉納する習わしがありましたが、本物の馬を納めるのはなかなか難しいので、「絵の馬」を代用するようになり、それが現在の手のひらサイズの絵馬に変わっていきました。
仁王門の金剛力士像は国内でも激レアな平安時代作!
長谷寺の仁王門は1718年に建てられた後、1781年に修理され、当時の姿を保っています。
それだけでも十分にすごいですが、仁王門の中にはさらにすごいものが…。
仁王門の中の金剛力士立像は、日本でも数少ない平安時代の作で、県の指定文化財に指定されています!
1000年近く経っても形をしっかりと保ち、色も残っています。すごい〜!
まだまだ現役で頑張ってくれそうな、頼もしい仁王像でした。
見た目も素敵な堂宇が並ぶ、奈良の長谷寺を模した境内
佐渡の長谷寺は、奈良の長谷寺と造りがよく似ています。
山に沿って上まで続く石段や、登廊、階段を登りきったところにある奥の院(≒弘法大師御影堂)や、お堂の配置にも通じるところがあります。
登るたびに「次は何があるんだろう」というワクワク感も同じ!
佐渡の長谷寺が「長谷寺」という名になったのは、佐渡長谷寺が建ってから400年ほど建ったころ。
1228年に佐渡に流刑になった順徳天皇が、「この地の地形が奈良の長谷に似ているから、里の名前を長谷、山号を豊山、寺の名前を長谷寺に」とおっしゃったそうです。
それまでは、別の名前だったのでしょうか。
境内の様子が奈良の長谷寺を模して造られたのは、鎌倉時代以降ということになりますね!
木々の中に朱色が美しい五智堂
石段を登っていくと、杉の巨木が立ち並ぶ中に鮮やかな五智堂が現れます!
1687年に当時のご住職が建てたもので、県の文化財に指定されています。
お堂内には五智仏と呼ばれる5体の仏像が、東/西/南/北/中央の配置で安置されています。
遠くから見ても素敵ですが、近くでみるとオリエンタルな雰囲気もあってかわいい!
堂の内部は、円形平面の丸い部屋の造りになっているそうです。
塔の上部をみると、円形になっているのがわかりますね(๑>◡<๑)
境内の隠れトキ、あなたは何羽見つけられる!?
日本で唯一トキの住む佐渡島らしく、長谷寺の境内では隠れトキの姿をいくつか見ることができます!
このご住職のアイディア、本当に素敵ですよね♡
一瞬「やばいこれ本物のトキかも!?」と思ってしまうドキドキ感も楽しいですよ(*゚▽゚*)
意外なところにいたりするので、ぜひみなさんも隠れトキを探してみてください!
そして、広場に面した納屋の屋根の上には、隠れ不動明王も見つけてしまいました!
この屋根の上に一生懸命に不動明王を設置するご住職の姿を思うと、感謝と微笑ましさを感じます。
まだ会ったことのないご住職。次は不在じゃない時に行きたいです!
ぜひ、この隠れ不動明王もご自身の目で確かめてみてくださいね!
佐渡への行き方!フェリー乗り場や金額、所要時間は?
佐渡島へはフェリーで向かいます!
佐渡島へのフェリーは新潟県内の2箇所から出ています。
- 新潟港(新潟市)
カーフェリー:片道2,420円〜(2等席/大人)、所要時間は約2時間半
ジェットフォイル:片道6,510 円(大人)、所要時間は約1時間5分
- 直江津港(上越市)
カーフェリー:片道3,840 円(2等席/大人)、所要時間は約1時間40分
時刻表や運賃表など、詳しくは佐渡汽船公式HPをご覧ください!
ジェットフォイルはフェリーに比べて、とにかく早くてあっという間。日帰り旅にはありがたいです。
カーフェリーは食堂が付いていて、船の中でご飯や軽く一杯もできます!
(フェリーの食堂、なかなか美味しいですよ〜!)
しばらくフェリーに揺られて、一眠りしたところで佐渡に到着〜(๑>◡<๑)
佐渡は島といえども広いので、車が必須です!
カーフェリーに自家用車を乗せていくこともできますが、佐渡でレンタカーを借りる方が割安。
レンタカーは佐渡フェリー発着場で、3時間約3000円〜で借りられます!
佐渡フェリー発着場から長谷寺までは車で25分ほどですので、トキを探しながらドライブをお楽しみください♩
長谷寺(佐渡)の基本情報とアクセス
長谷寺(佐渡)の基本情報
- 住所:〒952-0204 新潟県佐渡市長谷13
- 電話番号:0259-66-2052
- 拝観料:無料
- 駐車場:あり
- 御朱印授与時間:午前8時30分〜午後5時
- 拝観所要時間:約1時間
長谷寺(佐渡)へのアクセス
新潟港または直江津港から佐渡汽船フェリーで両津港へ
フェリー両津港から車で約25分
おわりに
佐渡で唯一、オリジナル御朱印帳がいただける長谷寺をご紹介しました!
佐渡は八十八ヶ所霊場があり、お寺が多い島ですが、御朱印帳や御朱印はまだまだこれからの盛り上がりが楽しみ。
お魚もお酒も美味しくて、温泉も多いので、泊まりがけで行くのがオススメです♡
ぜひ長谷寺へ足を運んでみてください♩
お読みいただきありがとうございました(^人^)
新潟県にある神社とお寺で、私がこれまでいただいた御朱印帳を一挙にまとめました!実は新潟県は日本一神社数が多い県です。広いので回るのが大変ですが、行きたい寺社が尽きなくて何度行っても飽きません(*´꒳`*)お気に入りの[…]